(仮訳)Paecilomyces sinensisの分子および形態の研究により明らかになったバッカクキン科菌類における新規クレードと新たな系統的位置づけ
Wang, W-J. et al., 2012. Molecular and morphological studies of Paecilomyces sinensis reveal a new clade in clavicipitaceous fungi and its new systematic position. Systematics and Biodiversity. …. Available at: http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/14772000.2012.690784 [Accessed February 10, 2015].
【R3-01547】2015/02/11投稿

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3行まとめ

Paecilomyces sinensisについて、Ophiocordyceps sinensisの菌核から分離されたex-type菌株を含む分類学的再検討を実施した。
分生子塊、フィアライドなどの形態や分子系統解析の結果に基づき、本種をPolycephalomyces属に移した。
本種とO. sinensisは系統的に遠縁であったが、他のPolycephalomyces属菌が菌寄生性を示すことを鑑みると、本種がその寄生菌である可能性も考えられた。

(新組み合わせ)

Polycephalomyces sinensis (Q.T. Chen, S.R. Xiao & Z.Y. Shi) W.J. Wang, X.L. Wang, Y. Li, S.R. Xiao & Y.J. Yao
旧名:Paecilomyces sinensis Q.T. Chen, S.R. Xiao & Z.Y. Shi
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【よく似た種との区別】
Polycephalomyces formosus
分生子の形態が非常に類似している
nrSSU+nrLSU+EF1-α+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じPolycephalomycesクレードに含まれる)
本種と異なりフィアライドが頂側生または末端生ではなく末端生のみ
Polycephalomyces ramosus
フィアライドが頂側生または末端生
本種と異なりフィアライドが気生菌糸およびシンネマ周縁の菌糸に直接生じるか、時に単生の分生子柄に生じるのではなく分生子柄に生じる
Cordyceps ramosopulvinata
nrSSU+nrLSU+EF1-α+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じPolycephalomycesクレードに含まれる)
nrSSU+nrLSU+EF1-α+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される